資産形成を継続するためには、収入からなるべく支出を少なくすることで、月々積み上げ続ける必要があります。この支出を抑えるために作戦を立てていくのが資産形成で必要なひとつのアクションなのですが、それを邪魔する敵がいます。それは「散財」だと思っています。その散財を引き起こす根本の原因は、「ストレス」です。
ビジネスパーソンには切っても切れない関係なのが、ストレスだと思います。責任と時間を切り売りして、お給料を得るので、基本的には何かしらのストレスがつきものだと思います。しかし資産形成をコツコツ進めるためには、多くの人はビジネスパーソンとして働かなければならず、ストレスなしの生活はほぼ不可能かと思います。
そこで本記事では、私自身がビジネスパーソンとして向き合っているストレスとの付き合い方をご紹介します。情報を集め、自分で実践して効果があったと思うことをまとめました。皆さんの生活を少しでも良くするきっかけになれば、うれしいです。
散財の根本原因
ストレスとは?
ストレスとは、外部からの刺激(ストレッサーと呼ばれる)に対し、心や身体に生じる様々な反応のことを指します。適度なストレスは、集中力ややる気を高めるようなスパイスになります。しかし、ストレスが過度になり、それが長続きすると、心身の不調を引き起こしてしまいます。
大切なのは、ストレスを無くすことではなく、上手にコントロールして心身へのスパイスとすることが大事です。適度なストレスであれば、私たちの良き原動力になります。
なぜストレスが散財を生むのか?
過度なストレスが長続きすると、脳内の快楽報酬系(代表的なものがよく聞く「ドーパミン」です。)が反応しやすくなります。快楽報酬系が刺激されるのは、不快な感情を和らげ、一時的に気分をリセットするための自然な反応です。
特にドーパミンなどは、購買行動や暴飲暴食など、「欲望を満たす行動」をすることで分泌されます。その結果、脳は達成感・満足感・多幸感を得て、ストレスから一時的に解放されたように感じます。つまり、何かと引き換えに、短時間でストレスから一時的に解放されるような行動を取るようになってしまいます。
- 「購買行動」で言うと、「お金」と引き換えに、ストレスから解放される。
- 「暴飲暴食」で言うと、「健康」と引き換えに、ストレスから解放される。
こんなイメージで、短時間的にストレスから解放されたくなり、我々は何かを差し出していることに気付かなければなりません。
ストレスへの対応
ストレスが散財を生む、そして無くすことはできないので、ストレスに上手く対応しなければなりません。私もストレスに対し、散財したり、暴飲暴食をしたりしていました。このままではいけないと思い、色々と調べて改善してきた経緯がありますので、オススメの対応について3点紹介していきます。
①:自律神経との関係を知る
私がストレスと上手く付き合いたいと考えはじめたキッカケとなった観点です。まずは私が視聴していた動画を紹介します。
私が参考にしていたYouTube動画は「こちら」です。
自律神経というのは、意志ではコントロールできない体の動きを調整する神経のことを指します。その自律神経というのは、「交感神経」と「副交感神経」の2種類に分類されます。この2つは、シーソーのような関係で、状況に応じて切り替わり、体を最適な状態に保とうとしてくれます。
この2つは、ストレスに影響を受けます。ストレスを受けると、「危険だ!」と判断し、交感神経が優位になり、「戦闘モード」の様な状態になります。しかし、これが長時間続いてしまうと、自律神経のバランスが崩れてしまいます。バランスが崩れると、身体面では睡眠の質が落ちたり、肩こりや腰痛などを引き起こします。精神面ではイライラしたり、集中が続かない、気分の浮き沈みが激しくなるなどが挙げられます。
そのため、自律神経はシーソーのようにバランスを常に取っていく必要があります。適度に「戦闘モード」に入れた後は、「リラックスモード」に入れる。逆に仕事に対してエンジンがかかってなければ、「リラックスモード」から「戦闘モード」に切り替えるようにアクションを起こす、などのバランスの取り方が必要です。
②:休養の取り方
自律神経を乱さないようにするため、交感神経や副交感神経のバランスを取ると同時に、しっかりとした休息を取ることも必要です。そのことについて、下記の動画を基にしてご紹介します。
私が参考にしていたYouTube動画は「こちら/こちら」です。
疲労が溜まると、交感神経優位になってしまい、過緊張の状態が続いてしまいます。①でご紹介した通り、これが原因で身体面や精神面に悪影響を及ぼします。この状態を脱するために、ドーパミンを分泌させようと散財に走ってしまうのです。
この動画では更に状態を分解して教えてくれます。どんなストレス環境にいるから、どんな症状が引き起こされているかなどです。
そして、休むことも細分化されてきています。睡眠だけではなく、皆さんが日頃行っている気分転換の行動が、はっきりと休息として効果があるということを示唆してくれています。どんな行動をすると休息につながるかを意識しながら生活できるようになるため、生活の質の向上が図れます。
③:自分の機嫌の価値を知る
最後にご紹介するのは、ストレスを感じる時や感じ方を和らげるようにトレーニングできるという考え方についてのご紹介です。
私が参考にしていたYouTube動画は「こちら」です。
自分の感情に気づくためにはトレーニングが必要であるということ。自分がご機嫌を保てている状態がどれほどメリットがあるかということ。自分のご機嫌の価値を再認識すること。色々な気付きを教えてくれる内容になっています。
特に、未来に起こることに不安したり、過去の経験から不安を推測してしまうことでストレスを感じることは私自身もよくありました。この動画では、『今』に集中することで、過去や未来への意識が薄れるというコツを紹介してくれています。『今・ココ・自分』のおまじないはかなり効果的ですので、ぜひご自身も意識してみていただけたら嬉しいです。
ビジネス以外で、ストレスを感じにくく生活するためには?
ここまでは、主にビジネスシーンをターゲットとして話をしてきました。次にビジネス以外のプライベートでの生活における、ストレスへの対応についてご紹介していきます。
他人軸でなく、自分軸で生きる
これは資産形成に限らず、人生を過ごす上で私自身も強く意識したいと考えているポイントです。皆さんは、他人の目を気にしたりされてませんか?『人にどう思われているのか?』など、他人の評価を軸として生きている人も少なくはないと思います。
もしくは『人』ではなく、『モノ』に対しても軸を他に握られていませんか?代表例はスマートフォンが挙げられます。何もやる事が思い浮かばず、とりあえずスマホを触ってしまい、見る必要のないSNSを開いてしまうなども挙げられます。
他人や他のモノに囚われず、自分軸で生きていくのが好ましいと思います。要は自分を無下にせず、自分自身を大切にしてほしいという事を伝えたいという考えです。自分でやりたいと思って行動する。やりたくないと思ったことはなるべくやらなくて済むように仕組みを考える。後はやる事が好きなことを積極的に取り込めるように努めていくなども挙げられます。
見栄を張らない
上にも挙げた『他人軸で生きない』ということには、不要な見栄は張らずに生きることも改善できる考え方だと思っています。『他人にこう思われたい、だからこうしなきゃ』や『他人にどう思われてるのか?気になって落ち着かない』などですね。これも結局外部の情報に軸を取られてしまい、自分ではコントロールできないことに影響され、ストレスにつながってしまいます。
なるべく自分でコントロールできる部分までを意識して生活できるように、自分軸で生活できるように心掛けましょう。
資産形成は心を整えることが重要
資産形成は長期的に継続しなければならないため、ストレスとは上手に付き合わなければなりません。期間が長い分、横道に逸れてしまうリスクもその期間の分だけあります。
しかし、そのストレスは無くすことはできないので、軽減できるように自律神経の仕組みを理解し、働いた分しっかりと効果的な休養を取り、自分のご機嫌を大切にし、他人や他の物事に振り回されずに自分軸で自分をコントロールしながら資産形成をマイペースに続けていきましょう。


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