ゴール(目標)を決めてから貯金や節約をはじめることが大事です。ゴールがないと、いくら貯めたら達成か、いつまでに達成すべきか、じゃあどのくらいのペースで貯める必要があるのか、貯金の明確な作戦が立てられないからです。
このブログでは、貯金や節約をスタートする前に自身の蓄財のゴールの決め方についてご紹介します。
まずはゴールを決めることから
ゴールとは?
本記事で言うゴール(目標)は、将来に必要になるお金の総額を言います。なので、金額の大きさとそれまでの期間の2つの指標があります。
将来必要になるお金を考える
それでは、具体的に考えてみましょう。
金額の大きさだと、老後資金だけではなく、教育資金や住宅資金なとが候補になります。期間でいうと、老後資金であれば定年、もしくは年金受給まで。教育資金であればまとまった額が必要な大学への入学までなど。住宅資金はマイホームを持つまで。
金額の大きさとそれまでの期間を複合して決めていくことが必要です。
老後資金は2,000万必要?
これは一概に2,000万が必要というわけではありません。あくまでも平均な目安として2,000万が必要ということです。
具体的には、
- 高齢夫婦の平均収入:約21.0万/月
- 高齢夫婦の平均支出:約26.5万/月
出典:総務省の家計調査(2017年)
よって、月々約5.5万の赤字、それを65〜95歳の30年間を補填するために必要な金額が、
5.5万x12ヶ月x30年=1,980万
となるため、老後2,000万と言っているだけです。老後の開始時期、家族構成、家族全員の体調、収入、支出、人生の終わりの日もどれもが不確定要素のため、2,000万では足りない人もいれば、十分過ぎる人もいるはずなのです。
実際に老後資金はいくら必要?
具体列を上げた3点の中で、最も目標が決めづらいのが老後資金です。老後資金に対する目標が決められれば、同じような要領で目標が決められると思います。まずは老後資金の目標を決めてみましょう。
必要な項目は多くありません。
(ゴール概算)={(老後の支出)-(老後の収入)}×(老後年数)
- 老後の支出:今の支出から算出
- 老後の収入:今の条件で算出
- 老後年数:誰にも分からないので仮置き
結局、
- 今の支出を知る
- 年金の計算方法と結果を知る
とたった2点が最低限できることです。
(教育資金の目標の決め方 は今後、別記事にしていくつもりです。★TBD)
今の生活費を知る
家計簿をつけて正しく把握する
今の支出(生活費)を知るためには、家計簿をつけるのが最も効率がよく正確です。ここで大事なのはある程度の正確さです。
なぜなら、「今」の支出から、「老後」の支出を予想させるからです。月々に、どんなことに、どれほどのお金を使っているかを把握できないと、「今」→「老後」の想定が正確にできません。
(「老後の支出を計算してみた」 という感じで、今後別記事にしていきます。★TBD)
オススメはマネーフォワードME
私はマネーフォワードMEを強くオススメします。理由は下記の2点です。
- 支出を自動で記録してくれる
- カテゴリー分けすると更に分析が楽になる
マネーフォワードMEというアプリをダウンロードし、クレジットカードや銀行口座を連携しておくと、自動でお金の動きを記録してくれます。
カード支払いによる出費、お給料の入金、貯金用口座への振替など、色々な動きを自動で記録してくれて、資産の推移を確認できるため、正確なお金の動きを把握することができます。
無料プランは4つまでしか金融機関を連携することができませんが、金融機関が厳選されてる方やお試しで使ってみようという方は無料プランで十分だと考えています。(2025年10月現在)
私は現在有料プランを利用しています。証券口座、貯金用やネットベースの銀行等、4つでは足りなかったためです。
自動化できるメリットは、自分が動かなくても継続できる点です。自分自身が仕事やプライベートで忙しくて家計簿をつけられなくても、アプリ側で家計簿をつけ続けてくれるということです。3日坊主で続けられなかった方は、ぜひアプリ導入を検討してみてください。マネーフォワードMEについては下の記事で紹介しております。

年金はいくらもらえるか知る
簡単に計算できるサイト
ねんきんネットにログインすれば、簡単なけいさんを実施することができます。
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- 「将来の年金額を試算する」をクリック
- 「かんたん試算」をクリック
- 「試算する」をクリック
- あなたが年間で受給できる金額が算出されます
もう少し深掘りすると
この算出された金額から源泉徴収されますので、およそ90%程度の額になると思われます。
更に悲観的なシナリオを想定すると、将来の年金は現状からいくらか目減りすると思われます。私は大体20%程度減額されるものと考えています。
(年金の仕組みを理解する。 という感じで、今後別記事を書いていきます。★TBD)
厳密じゃなくていい
上でも述べましたが、厳密である必要は全くありません。なぜなら、不確定要素が多く、今の計算結果(ゴール/目標)が100点満点の数字だったとしても、数十年後、いや数年後にも適切な数値は変わっていってしまうと思われます。
最も大事なことは、走り続けながら調整していくことだと考えています。将来のことをぼんやり考えつつ、現状を把握して、ちょこちょこ調整していく。逆に一度調整できたら、ある程度の期間はゴールは意識せず、今の生活を充実させることへ意識することが大事になるなと思っています。

